●SEINAN Woman of the Year 2023

2023年12月2日(土)記念式典と祝賀会を開催

5代目西南ウーマンは歌人の松村由利子さん(83期文学部英文科卒)

●日時:2023年12月2日(土)12:00~14:00(11:30開場)

●会場:西南学院百年館(松緑館)※西南学院大学東キャンパス

西南学院大学女子同窓会(西南ゆりの会)主催の「SEINAN Woman of the Year2023」に歌人の松村由利子さん(83期、文学部英文科卒)が選ばれ、2023年12月2日(土)4年ぶりとなる記念式典と祝賀会を開催しました。

松村さんは新聞記者として活躍された後に、フリーへ転身。歌人、エッセイスト、科学関係の児童書の翻訳など多方面で才能を発揮されています。受賞のコメントでは「大学では文学作品の時代背景を理解しながら読み解く楽しさを学びました。それを下地に、新聞社で鍛えられた経験を糧として、物を書いてきました。よき先輩、先生たちに教わったことを胸に頑張らなくては」と、喜びの言葉を述べられました。

記念講演では、近著である「ジャーナリスト与謝野晶子」をもとに、ジャーナリストとしての与謝野晶子の側面に焦点をあてたお話をいただきました。当時の「パンデミックや震災、戦争を生き抜いた経験」は、現代の私たちにも共感できる内容となりました。講演後には、著書にサインを求める列ができるなど、大盛況の会となりました。    

●西南ゆりの会会長より楯と記念品贈呈


●5代目西南ウーマンの松村由利子さん 記念講演

「激動の時代を生きた与謝野晶子
~震災・パンデミック・戦争~」




松村由利子さんプロフィール

1960年、福岡市生まれ。1983年3月、西南学院大学文学部卒業。同年11月、同大学院英文学専攻中退。

朝日新聞、毎日新聞の記者を経て2006年からフリーに。2010年からは石垣島に移住。

歌人として短歌結社「かりん」に所属し、歌集は各種の賞を受賞しています。評論「与謝野晶子」では、これまで顧みられなかったワーキングマザーとしての与謝野晶子に焦点を当て、彼女を活写した優れた論評で「平塚らいてふ賞」を受賞して評論家としても注目を浴びた。エッセイストとしても「子育てをうたう」(子どもを詠んだ短歌を紹介したエッセー集)「少年少女のための文学全集があったころ」(有名な児童文学の内容を子ども時代の思い出や経験を踏まえて紹介したもの)など読んで楽しく心温まる作品を発表しています。また、「まつむらゆりこ」の名義で科学関係の児童書の翻訳をも手掛けています。

2018年から2年間NHK番組「短歌」で講師を務め、新聞のコラム執筆、講演活動、オンライン短歌講座の開講など多方面で活躍、2022年には「ジャーナリスト与謝野晶子」を執筆し、恋愛歌人という晶子のイメージを覆し民主主義を希求し続けた姿に迫り、日本歌人クラブ評論賞を受賞しています。

 

【表彰歴など】

1994年 「白木連の卵」  第37回短歌研究新人賞受賞

2005年 「島女」     第7回現代短歌新人賞受賞

2009年 「遠き鯨影」   第45回短歌研究賞受賞

     「与謝野晶子」  第5回平塚らいてう賞受賞

2010年 「31文字のなかの科学」第10回科学ジャーナリスト賞受賞

2011年 「大女伝説」   第7回葛原妙子賞受賞

2019年 「光のアラベスク」第24回若山牧水賞受賞

2022年 「ジャーナリスト与謝野晶子」第21回日本歌人クラブ評論賞受賞