西南学院大学女子同窓生の社会における活動を支援するとともに、女子同窓会の活動を広く知っていただくため、顕著な業績を上げた人物を毎年選出し、顕彰しています。
株式会社梓書院代表取締役会長 田村明美さん
(61期 文英)
プロフィール:
株式会社梓書院代表取締役会長の田村明美さんは1972 年、地域に埋もれた人や作品を掘り起こそうと、福岡市で出版社梓書院を創業。79 年、国内で唯一「邪馬台国」を主テーマにした古代日本の総合雑誌「季刊・邪馬台国」を創刊。2024年 12 月には145号を数えるに至る。文字の無い時代や極端に文献が少ない古代の、さまざまな謎に挑戦する研究論文を多数発表、我が国の古代史の研究発
展に寄与し続けている。掲載の論考は科学的に立証可能なものという本誌の編集方針を貫き、関連の書籍、奥野正男著「神々の汚れた手」は、古代史で通説とされ、教科書にも載っていた論考の誤りを暴き「毎日出版文化賞」受賞の栄誉を得た。鈴木比嵯子のペンネームで小説も書いている。
歌人 松村由利子さん
(83期 文英 沖縄県石垣市在住)
プロフィール:
1960年、福岡市生まれ。1983年3月、西南学院大学文学部卒業。同年11月、同大学院英文学専攻中退。朝日新聞、毎日新聞記者を経て、2006年からフリーランスに。著書に『31文字のなかの科学』(科学ジャーナリスト賞受賞)、『ジャーナリスト与謝野晶子』(日本歌人クラブ評論賞受賞)など。最新刊にエッセイ集『科学をうたう』(2023年10月刊)。歌集に『大女伝説』(葛原妙子賞受賞)、『光のアラベスク』(若山牧水賞受賞)など。
フリーライター 晴野まゆみさん
プロフィール:
主に情報誌、企業広報誌、雑誌などに執筆。
出版社に勤務していた晴野まゆみさんは1989年、日本初のセクシュアルハラスメントの違法性を訴えた「福岡セクハラ訴訟」の原告として、元上司と会社を相手取った裁判を闘い、1992年に勝訴しました。最新のジェンダーギャップ指数が世界156カ国中、120位と性差別の解消が遅々として進まない日本の現状を見た時、30年以上前に福岡の地から「セクハラ ノー」の声を上げた晴野さんの勇気と功績を、西南学院大学女子同窓会(西南ゆりの会)が主催する「SEINAN
Woman of theYear」(西南ウーマン)2021として顕彰することの意義は大きいと評価されました。
児童文学作家 平泉 和美さん
筆名:大庭 桂/おおば けい
(83期・文仏・福井県勝山市在住)
プロフィール:
1997年「夢屋ものがたり」が、毎日児童小説コンクール優秀賞、「恋歌」が長塚節文学賞大賞、1999年「竜の谷のひみつ」が毎日児童小説コンクール最優秀賞を受賞。その他、「日本の歴史」(学校図書)、造景する旅人 建築家吉田桂二(風土社)など多数出版。福井県教育委員、勝山市編纂委員、史跡整備指導委員など歴任。
※推薦者は福井県勝山市副市長 水上実喜夫さん
西南学院大学女子同窓会(西南ゆりの会)主催の「SEINAN Woman of the Year 2018」に舞台俳優の神田さち子さん(66期・文英・東京都在住)に決定しました。
舞台俳優 神田さち子さん
(66期・文英・東京都在住)
プロフィール:
神田さちこさんは、全国各地で中国残留婦人の生涯を描いた一人芝居を200回近く演じ、芝居を通じて“弱いものが犠牲になるのが戦争”と平和への思いを全身全霊で発信し続けてこられ、2017年にはその功績が認められ「澄和Futurist賞」(一般財団法人澄和主催・毎日新聞社後援)を山田洋次監督らと共に受賞されました。
一般社団法人日本車いすテニス協会会長
前田恵理さん
(77期・商学部・東京都在住)
プロフィール:
福岡県飯塚市在住の前田恵理さんは、(株)ニッツー代表取締役として会社経営の傍ら、世界のトップ選手が集う「飯塚国際車いすテニス大会」の会長として長年、大会を支えてきました。延べ2000人の市民ボランティアによる大会運営は「イイヅカ方式」と呼ばれ、世界的にも高い評価を得ています。2017年6月には日本車いすテニス協会会長に就任し、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、さらなる活躍が期待されています。